ごきげんよう♬
ゆうとぴあです♪
世界を周遊する客船でお仕事をしながら、今日も世界のどこかを旅しています。
そんな客船は超がつくほど豪華な船です。
でも、、
お客さんは豪華な気分を味わえても、私は働き蜂のごとく毎日お仕事をしてるんですよ♪( ´θ`)
それでもお金を稼ぎながら、世界各国の名所を見て回れるので、幸せな毎日を過ごしていると思います♫
このブログ記事でわかることクルーズ船で働くクルーのお給料事情など金額を具体的に記載してみました。
久しぶりの記事更新です。
しばらくサボっていたブログ、、、
こんなブログでも見てくれている読者様がいらっしゃるようなので、たまには記事を更新しなければ、、、
さて、クルーズ業界もパンデミック後なんやかんやで通常に戻りつつありますが、それでも船内で利用する全ての商品、食料などは以前のように届かなくなっているのが実情です。
あらゆる会社が倒産した結果、物流関係が正常に戻っていないのです。
それはさておき、今年になって会社内で昇格致しました。
それに伴いもちろんお給料も上がりました。
わーい!!わーい!!
嬉しい気持ちは置いておき、詳細を吟味してみたいと思います。
お給料が以前よりもアップすることに対して嬉しくない人はいないと思いますが、お給料というのは責任の所在、仕事量に比例するのがサラリーマンであり、賃金アップの為に自分の生活を犠牲にしたりノイローゼになっては意味がありません。
要はお給料が上がっても全体的なバランスはいかがなものなのか考察してみたいと思います。
後ほど私が一体いくらもらっているのかはっきりした金額を書いてみましたw
どうぞ最後までお読みくださいませ!
目次
どうやって昇格した?
まずは昇格した際の状況からです。
それは2021年6月ごろ、本社勤務の上級上司より ゆうとぴあ君をChef de Cuisine(料理長)にするために昇格プログラムに名前を推薦すると打診がありました。
我が社は昇格するにあたり各部署の責任者や本社人事などの面倒な承認が必要であり、それなりの時間を要します。
Chef de Cuisine(料理長)とは字の如く料理の長であり、その上には総料理長がいるだけです。
料理人の役職は下記の通り!
上から役職の高い順になります。
🔶Executive Chef(エグゼクティブ シェフ・総料理長・社長)
🔶Chef de Cuisine(シェフ デ クイジン・料理長・専務)
🔶Executive Sous Chef(エグゼクティブ スーシェフ・副総料理長・常務)
🔶Sous Chef(スーシェフ・副料理長・部長)
🔶Jr Sous Chef(ジュニア スーシェフ・副料理長アシスタント・部長代理)
🔶Chef de Partie(シェフ デ パーティ・部門長・課長)
🔶Demi Chef de Partie(デミ シェフ デ パーティ・副部門長・課長代理)
🔶1st Commi(1st 有資格シェフ・係長)
🔶2nd Commi(2nd 有資格シェフ・主任)
ちなみに今回の昇格になる前は、chef de partie(部門長)だったので、3つの階級を飛び越しての昇格です!
私自身、2017年に船でお仕事を始めた時は、Demi chef de partie(副部門長)。
船で働くのは相当特殊な環境なので、いつも辞めてやる!と思いながらやってきましたが、こうして普通の料理人から料理長へと昇格できたので嬉しい気持ちです。
日本ではなく英語圏という環境でこの職に就くのは容易ではありません。
毎日の英語でのレポートや、各部署との役職者との人間付き合い、、、役職がつくとそれに伴い重責が課せられます。
要するに船内政治や派閥が色々とあるわけで、、、
昇格しての役得
料理長にもなると色々な役得を得ることができます。
今までのポジションはサラリーマンで言うと平社員なのでただのクルー。
今は飛行機のパイロットさんの肩についている肩章ストライプの線があるオフィサー職(役職者)。
船では1本線、1.5本戦、2〜と続いてキャプテン(船長)が最高の4本線なのですが、私は2本線。
この肩章持ちになると船内では色々な役得を受けることができるようになるのよね。
・食堂(クルーメス)もオフィサーのみが食べれるお部屋に入室できたり、
・ゲストと一緒であればレストランで食事が食べられたり、、
・ラウンジでお酒を飲むことができたり、、
・専属のハウスキーピーングがついたり、、
・1人部屋になったり、、、
一番嬉しかったのは、、
私が昇格して一番テンションがマックスになったのは、、、、
今までの2人部屋から1人部屋になったこと!
肩章持ちでも2本線からでないと1人部屋は与えられません。
1人部屋を与えてもらえるのはクルー全体の1割ほど。
今までは2階にあった2人部屋。
2階とは言っても海面よりも下に位置するお部屋です。
もし船が何かに衝突して水が船内に入水してきたら確実に死んでしまうキャビンw
そしてこの度の昇格で、晴れて1人部屋へとなったのです。
しかも5階。そこはゲストルームもある階です。
キャビンからはすぐに外のデッキに行く事もできるようになったわけで、、、、
ここで毎朝気持ちの良い綺麗な朝日を見れるのが最高の癒し。
ルームメイトもいないのでいつでも自由に1人のプライベートな時間を過ごせます。
更に
隔日でお部屋の清掃をしてくれるハウスキーパーの方とランドリーもやってくれる専属ランドリーマンも付きます。
なかなかどうして至れり尽くせりになったのです。
このお部屋のお掃除やランドリーの特権が実に快適♪
まるでビジネスホテルに滞在しているかのような感じです。
綺麗なピーンと張った寝具で寝れる心地よさったら、、、それはそれはねぇ、、気持ち良いものです。
バスタオルも常に新しく、洗面所も綺麗!
はっきり言ってこれがあるからどんなに忙しくても自分のお部屋ではリラックスできるのです。
お給料
さぁ、ここからが本題?
2021年の6月に昇格の話がオフィシャルで上がって、実際に昇格して仕事が始まったのが2022年の1月16日。
2022年1月16日に昇格してお部屋も1人部屋になったりしましたが、気になるのはお給料!
大体の金額はわかってはいたものの、正式な通知を受けたのは昇格してから1週間後。
昇格してからChef de Cusine(料理長)としてのオフィサー(役職持ち)となり、ネームタグにもChef de cuisineの文字が載り責任範囲も半端なく増えたものの、お給料の通知がなかったので少し気にはしておりました。
給与については連絡がありませんでしたが、そこは船という特殊な環境で連絡がすぐに来ないのはよくあること。とりあえず追って沙汰を待つことに。
クルーオフィスから連絡がきた
契約通知の連絡が来たのは、1週間後。
給与の金額に納得がいかなかったら「署名するのをやめてやる!!」と気合を入れてクルーオフィスに向かいました。
実際に数字を見るまでは安心できませんからねw
増えるのが5千円とかではお話にもなりませぬ。
給料の金額は?
雇用契約をみた結果、月額の額面が日本円換算すると76万を超えてました。
円安様様です。
これが多いのか少ないのかは捉え方がそれぞれ違うと思います。
船内ではほぼお金を使うことがないので、その気になれば全額貯金することも可能です。
私は家族があるのでほぼ全額をオーストラリアへ住む家族へと渡しております。
気持ち的には昇給して心の中ではダンスしながらの大騒ぎ。
これまでお給料の契約ごとのアップは回数と共に若干上がる的なもので達成感は皆無でしたが、今回の昇給と昇格は今までの頑張りが評価された結果と思っております。
給与が増えても先に書いたように仕事量が爆増したりノイローゼになっては意味がないので、この金額とのバランスの妥当性について考察してみたいと思います。
職責の変化と給与のバランス
料理長になる前までは、いち料理人として毎日生活をしておりました。
料理長になり、私の働くお寿司レストランの全責任を負うようになりました。
シェフサイド、サービスサイドも合わせてです。
料理に何か問題があれば、私の責任、ウエイトレスサービスに何かの問題があれば、それも私の責任。
また全ての食品の発注や在庫なども私が常に管理しながらその都度プロビジョンマスター(船の在庫を管理する責任者)と連携をしながら在庫を確保するのも私の仕事。
毎晩業務終了後には詳細なレポートや1日の売上数字を本社、上司へメールするのも私の仕事。
チームメンバーの体調やお悩み相談、円滑にオペレーションが回るようにモティベーションを保つのも私の仕事。
簡単に思いつくだけで、これだけあります、、、
お寿司レストランには、ある程度の基本的な規定はあるものの現場判断はすべて私に一存されてます。
まぁ、責任重大な立場になったということだけは間違いないわけで、、、
しかし私の直属の上司はエグゼクティブシェフ(総料理長)ですが、その上にはとても優秀な本社直属日本人の上級上司もおります。
私に何かあれば全ては上級上司の責任になりますが、女性上司でとても頼り甲斐があるので安心して業務が遂行できるわけです。
もちろん毎日の作業も行いますが、プラスアルファとしてマネジメントもするようになりました。
社内の人事に関することや戦略的なものにも関与するようになったり、機密情報も共有されるようになりました。
朝早くから各レストラン部署のトップのみのミーティングにも毎日出席、全体の流れを把握するのも業務に加わり今まで以上に刺激的な毎日です。
一番苦労することは、「船内政治」を考えながら自分の寿司レストランと自分の部下のシェフやサービスチームの最善を見つけ、ゲストからの要望への対応、トラブル、船内や上司からのメールを確認しながら毎日を過ごしているわけです。
こうした職責を与えられて、業務量と給与のバランスを考察した結果は??
今のところOK!牧場!古っ
ということ。
毎月76万円を超えるお給料ってそうそう稼げるものじゃない気がします。
まとめ
なにわともあれ毎月のお給料が増えることは良いことです!
職責や業務量が増えるのは当然のこと。
それに見合った仕事をこなして全て数字で評価される実力主義のアメリカ資本の会社。
毎クルーズごとにゲストが点数をつけて評価をします。
その数字はいつもトップを保っていますが気を抜かないように邁進してまいります。
あとはいかに効率よく日々の仕事をこなすか!
現在のメンバーはとても戦力的なので安心ですが、今後新人がきた時が大変かも。。。
それでは、今回はこの辺で!
ゆうとぴあでした。