ごきげんよう♬
ゆうとぴあです♪
9月にギリシャでの仕事が終了後、オーストラリアへ帰国できず3年ぶりに日本へ帰国。
14日間の隔離期間を経て東京で日本のグルメを堪能してきました。
このブログ記事でわかること銀座で食べられる最高の和食・「銀座ろくさん亭」のディナーコースのお料理内容をご紹介!!
日本一時帰国隔離が終了した10月某日、20代の頃から幾度となく通っていた「銀座ろくさん亭」へと足を運んだ。このお店に行く相手はいつも同じアメリカ大学時代の友人。昔話や近況に話が絶えません、、、
この日は、長く続いた緊急事態宣言も解除された時期に重なったおかげで、銀座の夜は活気にあふれていました。
久しぶりの日本、しかも大好きな「銀座ろくさん亭」でのディナー。実に楽しみです!
前回、ろくさん亭を訪問した際の記事はこちら!
目次
10/15「銀座ろくさん亭」としてリニューアルオープン!
銀座8丁目にあった「銀座ろくさん亭」が移転しました!
懐食みちばは「銀座ろくさん亭」へ店名が変わり10月15日(金)よりリニューアルオープン。
詳しくは「銀座ろくさん亭」ホームページをご覧ください。
長年利用されてきた「銀座ろくさん亭」の料亭で最後にお食事が出来たことがとてもラッキーです。これも絶対に何かの縁がそうさせてくれたのだと思う。
次回訪れる時には、新しい場所での会食を楽しみにしております。
料理の鉄人 和食 道場六三郎
子供の頃、テレビで見ていた料理の鉄人。
和食の鉄人といえば、道場六三郎氏が有名な時代でした。
幼いながらも、道場氏の作る独創的な和食に心惹かれたのを覚えています。
現在は90歳を超える高齢の道場氏。今でも板場に立つことがあるようです。すごい!‼︎
若かりし頃は総理官邸でも料理を作るなど経験豊かな日本を代表する和食の本物の料理人です。
銀座ろくさん亭のお任せディナー
場所は銀座8丁目の8階にあるビルの中。
お店の前にはいつもの行燈がひっそりと置かれています。
有名なお品書き
テーブルには筆ペンで書かれた本日のお品書き。
長年に渡り銀座8丁目のビルで営業してきた「銀座ろくさん亭」
お店が移転するまで残り2週間というとても貴重な時期。
今回の献立表はおそらく道場氏本人が書いた物だと思います。
神奈月特別献立です。和風月名で呼び名をつけるあたりが流石です。
銀座ろくさん亭のディナーは13200円のコースのみ。
予約時間指定をしてのコース料理になるので、時間にルーズな人は遅刻に気をつけましょう!
まずはビールで乾杯です。
前菜
・新銀杏飯いくら
・チーズ西京焼き
・車海老マヨゴマ
・マスカット醍醐和え
・春菊菊花浸し
・目光味噌漬け
まずは最初に運ばれてきた前菜から。
いつも5感を刺激してくれる「ろくさん亭」のお料理。視覚でまずは気持ちをガッツリ掴まれました。
今日の前菜はいつもより品数が多めです。
新銀杏といくらのご飯。いかにも秋を象徴する食べ物のひとつでもある新銀杏。綺麗な色に染まったイチョウの葉っぱが想像できますね。銀杏には「長寿」という花言葉もあるくらい健康に良い食べ物。
新銀杏だけあって香りもよく噛み締めて味わいました。
ろくさん亭名物のチーズ西京焼き!安定したおいしさです。これを食べたいがために訪れる人もいるくらい有名な一品です。
目光の味噌漬けも最高の仕上がり。メヒカリという深海魚。こんな小さなお魚が深海で生きている。生命の力強さを感じずにはいられません。普通の料理屋と一流の料亭の違い、それは塩梅かなぁと思います。同じ塩加減でもセンスが必要。こればかりは口で説明して理解できるものではないのかなぁと。
車海老のマヨごまもお見事。えびの茹で加減も素晴らしい仕上がり。マヨゴマに至っては初めて食する味わいでした。もちろん全て手作りです。
春菊菊花のお浸しも深みのある苦味で口当たりが最高です。春菊と菊花(菜)をミックスするところがろくさん亭ですね。
御椀
・牡丹鱧 松茸 梅肉 柚子
ご覧ください!この美しい牡丹鱧の仕上がり具合を。
鱧の小骨を骨切りして葛粉をまぶして湯通して仕上げたお椀です。牡丹の花に見えますね。この白さを引き出すのでさえ一苦労する一品です。
お椀の味は、文句のつけどころがありません。極めて上品で淡白な鱧なのに、濃厚で味わいのあるお魚。椀種としては相当高価で難易度も高い一品。お出汁の塩梅も極上です。
付け合わせとしての松茸!
鱧と松茸の豪華共演!!この上ない幸せとはこのことです。
刺味
・河豚薄造り あん肝 カツオ 具一揃い
ふぐの薄造り!もうルンルンです🎶 ふぐのお刺身なんて海外では滅多に食べることができませんからね。料理人の腕が必要とされるフグ引きの技術。
薄すぎず、厚すぎず、ちょうど良い歯応えを味わえるフグのお刺身です。薄すぎると2〜3枚ほど一緒に食べますが、今回は1枚ずつでも良いサイズ。
淡白なふぐ刺しを引き出すポン酢も、やはり手作り。ポン酢の酸味と一緒に茗荷や薬味のおかげで深い旨味が口の中いっぱいに広がりました。
私の1番の大好物のあん肝。下処理から蒸しまでの行程が完璧なのでしょうね。今まで食べた中で一番美味しいあん肝をいただきました。生カツオのお刺身も臭みが一切なく絶品です。
焼物
・松茸 炭焼き ふぐ七味 創ポン酢
なんでしょう?この贅沢感。
秋の代名詞といっても大袈裟ではないでしょう。「ま・つ・た・け」
宮永料理長がテーブルまで来てくださり直接炭火焼きをしてくれました。
香り松茸を一番引き出してくれる調理方法はやっぱり焼き松茸!ワインではありませんが、芳醇な香り、見事な食感でほっぺたが落ちるとはまさにこの事です。
薄口醤油にスダチも一緒に食べるのがポイントです。
煮物
・茄子檑り流し 雲丹 蛤
茄子をスリ流したお料理。手間がかかるこちらの一品。舌触りの心地よい味です。大きな蛤とたっぷりの雲丹もお出汁を引き立てるとても重要な食材。何度も言いますけど、塩加減などの塩梅が本当にお上手。
強肴
お好みで
・活魚料理
・和牛石焼ステーキ
私は鱧のお鍋。日本でしか味わえない鱧。淡白な味わいと高級な昆布出汁との組み合わせが絶妙な逸品。
幸せな味ってあるんですね!
友人はフグのお鍋。フグのアラから出る出汁と昆布の合わせで素晴らしいスープに仕上がっています。ご飯を入れたくなるほどずっと食べていたいお鍋。
食事
お好みで
・新米釜焚飯
・糠鯖茶漬け
・酸辛湯麺
・手打ちそば
もう、かなりお腹がいっぱいです。道場氏の故郷でもある石川県の へしこ(糠鯖)を使ったお茶漬けです。お茶漬けのお米も新米。もう贅沢すぎて天国ってこんな感じですか?お茶漬けなのに、なんだろう!!この高級感?!
へしこから出るお出汁が全てを物語ってくれます。
さぁ、こちらは友人が選んだお食事。右下に見えるのが「へしこ」(糠鯖)です。元々は極寒の石川県で保存食として作られたのが起源。燻製の塩加減と新米の相性が抜群にあっています。
釜飯で焚いたピッカピカの新米をご覧ください。これ以上のふっくら仕上がっているご飯を未だかつて食べたことがないレベルでした。付け合わせの赤だしも最高。
秋は新米の季節なのが嬉しい。
和菓子
・わらび葛餅 キャラメルアイス
手作りキャラメルアイスとわらび葛餅にさつま芋が添えられています。
わらび葛餅、わらび餅と葛餅の豪華共演ですよ。まさに関東と関西が融合したスイーツです。
強い甘味なのに後味がとてもすっきりしたさつま芋!
重厚な槌目デザインのシルバースプーン。全ての食器もカトラリーもやはり一流なのが「ろくさん亭」
銀座ろくさん亭のディナーコースを食べ終えて!
今回で4回目の訪問となる「銀座ろくさん亭」
いつきても安心して最初から最後まで素敵な時間を過ごすことのできる空間です。
出される料理は基本的に選りすぐりの旬な食材を惜しみもなく使い、極上の逸品に仕上げてくれるろくさん亭。
板場で働かれている一人一人の料理人が責任を持って仕事をされているのが一品一品の料理に伝わってきます。
全部の料理が素晴らしく、季節の名残や旬の走りを感じることができるろくさん亭。
長年に渡り銀座という日本を代表する一等地で活躍してきた老舗としての格式も十分に感じることができ、お店で働くお姉さんたちのサービスも一流です。
銀座にはミシュランのレストランや高級なお寿司屋さんが数多く存在するレストラン激戦区。世界の有名、高級と言われるレストランで食事をしてきましたが、必ずしも有名だから美味しいわけではありません。
ミシュランだから美味しいわけでもありません。
日本人は特にブランドには弱い習性を持っています。
しかし銀座ろくさん亭は本物。銀座の立地と道場氏の知名度を考慮しても13200円とはお得な金額だと思います。
ぜひ機会があれば一度ろくさん亭でお食事をされてみてください。
前述した通り、2021年10月15日で銀座8丁目での営業が終了。その後はすぐ近くの別店舗へと移転します。思い出深い場所での最後の会食を経験することができたことに感謝の気持ちでいっぱいでした。
また料理の鉄人時代から道場氏の右腕として活躍してきた一番弟子の宮永料理長も新店舗移転に伴いついに独立。
最後の最後に宮永料理長にもお会いできたこと、冥利に尽きます。宮永料理長の独立開業、大慶至極に存じます。
次回の日本帰国時には必ず新店舗での会食、宮永料理長の開業する「かつを節研究所」へと足を運びたいと思います。
ネーミングが面白いですね。「かつを節研究所」ですからね。
きっと出汁にこだわったお料理が出てきそうな予感。場所は五反田。
前回「銀座ろくさん亭」を訪れた際の記事はこちらです。
それでは、今回はこの辺で!
ゆうとぴあでした。
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