ごきげんよう♬
ゆうとぴあです♪
新型コロナの影響を受けて在宅業務の方も多いでしょう。
クルーズ船で働くクルーは、クルーズに乗船してくださるゲストとクルーズ船が動かなければ成り立たないお仕事。
一年にわたりほぼ世界中のクルーズ船が大打撃を受けた業界の一つですが、やっと再開の目処が立ってきました。
現在は7月3日から再開されるクルーズに向けての準備段階中!
勤務形態、仕事スケジュールや内容に大きな変化が生じています。
今回の記事は通常運行とは全く違う1日の流れになります。
目次
まずは隔離明けした復帰日の様子
2週間の船上隔離が終了した朝。
いつものように起床。
朝食は、ルームサービスで運ばれてきます。
これが最後のルームサービスになるのね、、、
はい、嬉しいです。
今日は朝の8時半に後方デッキにある「クラブ」という場所に集合。
マスクを着用し、それぞれの制服でぞろぞろと集合。
久しぶりに着る制服、、なんだか身が引き締まります。。。
2週間ぶりに自分のお部屋から出る気分は間違いなく高揚中。
久しぶりに人と顔を合わせ、おしゃべりをして、歩く。
普通であればごく当たり前のことだけど、こんなことでさえにもすごく幸せを感じる朝でした。
2週間も同じ部屋にいると基本的に運動不足に。
今日はエレベーターを使わず階段で移動していたので、ふくらはぎが大変な筋肉痛。
久しぶりにクルーメス(食堂)で食べるご飯。
いつもは自分でとって食べれるビュッフェ形式だけど、今回は船で働くクルーが取り分けてくれます。
今までの2週間、お部屋でのルームサービス。
それはそれで幸せでしたけど、やっぱり飽きてくるのが人間です。
自分でバラエティある食事を選択できるのがとても嬉しい。
食事も美味しい。
昼食後は、船で働くにあたっての必須でもあるトレーニング。
3時間ほどで終了しました。
一年ぶりなので色々と忘れていることがあります。
救命艇の定員や、船の安全に関することがほとんどです。
一度お部屋に戻り少し休憩。
メディカルへ
夕方には船内にあるメディカル(病院)へ。
実は数日前から右の耳とそれに繋がる右下の喉に激しい痛みがありました。
ドクターの診察後、「よくここまで我慢していたね!」と。
お薬を処方される前に、一度PCR検査。
ドクターが防護服を着てやってきました。
物々しいですよね。
15分ほど待ったのち、陰性です。
抗生物質と点耳剤や痛み止めを処方してもらい一安心。
夕方からは少しだけお仕事をして終わりました。
隔離生活復帰1日目は色々とあってやっぱり疲れを感じます。
また船での生活リズムに身体を少しづつ慣らしていきましょう。
2日目からこんな感じのスケジュール
それでは、1日の流れはこんな感じです。
6:00 起床
6:30 シャワー
7:00 朝食
7:30 仕事へ行く支度
8:00 ミーティング
8:30〜11:30 仕事開始
11:30〜12:00 ランチ
12:00〜13:00 仕事
13:00〜16:00 休憩(この間にジム)
16:00〜18:00 夜の仕事
18:30 夕食
19:00 終わり、、、、、、
基本的に1日10時間程度の勤務時間となります。もちろん土日や祝日などは全く関係ありません。
お休みも1日もなく仕事をこなします。
少しだけ詳しく見てみましょう
6:00 起床
今は1人部屋で生活しているのでとても快適に起床。
バルコニーのカーテンを開けて外の空気を吸います。
これがとても気持ち良い。
6:30 シャワー
夜と朝のシャワーは絶対に欠かせません。
7:00 朝食
クルーメス(食堂)で朝食を食べに3階まで行きます。
この時はすでに制服を着用します。
ビュッフェですが、自分で取ることは禁止。
クルーメスで働くクルーが取り分けてくれます。
7:30 仕事の支度
朝食後、部屋へ戻って歯を磨いたり最終身支度を整えます。
8:00 ミーティング
シェフ全員が集まって朝のブリーフィング。
特に何も無いこともあり。
8:30〜11:30 仕事開始
7月から再開されるクルーズに向けて、レシピの再確認や必要道具などをチェック。
本社勤務の人へのルームサービスを作ったり、クルー向けのお寿司を作ったり。
細かいことが結構あったりする。
途中でカフェに行って美味しいコーヒータイムあり。
11:30 昼食
クルーメス(食堂)でランチ。
クルーズ船クルーは所属部署によって仕事内容が違います。
しかし一つだけ全クルーに共通することは、客船の保安業務。
1週間に一度は必ず実施されるクルードリル(避難訓練)。
全クルーはあらゆる事故を想定した訓練を常に受けています。
毎回自分の非常時の役割も割り当てられているので、その都度色々な訓練を勉強することになります。
12:00〜13:00 仕事
昼前にやり残した業務を終わらせます。もし終わってればそのまま休憩へ!
13:00〜16:00 休憩
この休憩中に毎日ジムへ行って身体を動かすようにしています。
お昼寝しないように気をつけてます。
16:00〜18:00 夜の仕事
レシピの確認や細かいチェックを再確認します。
翌日の業務についての確認もあり。
18:00 夕食
1日の終わりのお食事をクルーメスに食べに。
1日が終わった感じがする瞬間です。
19:00 自由時間
一番嬉しい時間です。この記事を書いているときはまだ1人部屋なのでとても快適に過ごしています。
クルーの仕事の大変なことや苦労は?
豪華客船でお仕事をすると、毎日苦労する事は計り知れません!!!
これについて一つの記事に出来ちゃうくらい様々な事がありますが、今回は少しだけご紹介!
・家族や友人、恋人と離れる期間がある
・契約期間中は1日のお休みもなし
・労働時間が長い
・違った境遇、文化の違いの人たちとの仕事
クルーのお仕事に必要な要素は?
このブログを通してこれからクルーになりたいという方や、将来クルーズ船でお仕事を考えている方などからお問い合わせをいただくことが結構あります。
今回の記事で詳細は割愛しますが、クルーズ船クルーに求められるのは、「適応力」と「語学力」です。
・適応力
適応力もしくは人間力とも表現しましょう。
クルーズ船は陸で働くのとは明らかに違う職場環境。
世界中から集まったクルーが同じ空間で仕事をしながら生活をします。
人と関わるのが苦手な人には、正直向いていない職場。
自分が今まで育ってきた中での常識などが通用しないことも多々あります。
そんな時にどれだけ柔軟に物事を捉えて考えられるのかが問われる環境。
また、プレッシャーやストレス、不安を感じることもあるかもしれません。
・語学力
日本船でも、外国船でも働いているクルーは外国人が多い職場環境。
コミュニケーションを取るには、基本的に英語が共通言語。
英語に自信がない人も採用されることも結構ありますが、正直辛くなるのは当たり前。
自分の言いたいこと、またゲストやクルー同士での会話が理解できないと、それがストレスになることは間違い無いでしょう。
もし今後クルーズ船でお仕事をされたいと考えている人は、今のうちから必要な英語力を身につけておくことを優先しましょう。
「どれだけ英語力があれば良いのか?」というお問い合わせも結構あります。
企業としてははっきりとした目安が明記されていない場合も多く、わかりにくいと思います。
働きたい部署にもよりますが、基本的に日常会話レベルというような理解に悩む明記をしている会社がほとんど。
TOEIC600点程度あれば日常会話レベルだと考えるのがわかりやすいかと思います。
詳しく知りたい方は、こちらの記事もどうぞ!
まとめ
コロナ禍で一年以上もストップしていたクルーズ業界。
私の働く船は7月3日から地中海クルーズが再開される予定です。
現在世界中から集められたクルー達。
クルーズの再開に向けて今までとは違う状況下での運航を一生懸命に学び、そして準備している段階です。
自由が制限されている状況の中、不安や期待を抱えながら毎日トレーニング。
この先もどのような状況になるのか予測不可能ですが、あらゆる状況を想定して7月3日をゲストの笑顔と共に迎えられるように願うばかりです。
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それでは、今回はこの辺で!
ゆうとぴあでした。
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